テネシー・ラブレス(Tennessee Loveless 1977年生まれ)は、サバンナ芸術工科大学でアートとデザインを学んだ後、ウォルト・ディズニー・カンパニーにてファッション&コスメシリーズのクリエイティブ&ライセンス部門に所属、その商品開発に携わりました。その後、社内のアート部門に才能を見出され、世界でも数少ないディズニー公認アーティストに指名されます。ディズニーが前例を破って出版した作家名を冠した個人作品集「The Mickey Mouse TEN x TEN x TEN Contemporary Pop Art Series」は、米国でベストセラーとなり、2012年にはアート誌「instinct」にて「Artist of the Year」を受賞、名実ともに米現代アートの世界で躍動する存在となりました。
2021年、台北国際芸術博覧会で個展を開催。わずか5日間という開催ながら、原画、版画共に完売となる大成功を収めています。アートの世界にとどまらず、有名企業とのコラボレーションも数多く手がけ、世界の注目を集めるアーティストです。
テネシー・ラブレスは、先天的な視覚障がいを抱えているため、ほとんどの色が区別できません。けれども色彩理論を研究し、言葉からの発想と色彩心理学に基づいて色が持つ個性を学びました。彼にしか見えない世界があるからこそ、彼にしか描くことのできない唯一無二の“カラーの世界”が表現できるのです。
テネシー・ラブレスは、ドラァグクイーンたちをテーマに取り上げています。同性愛を語るタブーを打ち破り、自らの体験も踏まえてジェンダー問題を芸術的視点から訴えています。
PICK UP 作品 SKETCHWAVE
『SKETCHWAVE』という作品では画面が3分割されており、上部に『Las Vegas』(ラスベガス)、左下に『UNDERGROUND』(地下)、右下に『HOME』(家)などの文字を見ることができます。
上部からは、ダイヤモンドの瞳を持つスカルや王冠を戴くテレビに、よりパワフルなエネルギーが伝わり、それらが境界を越えて、伝播していく様子を感じることができます。
テネシー・ラブレスの作品は色鮮やかで独自の『アイコン』や『文字』があちこちに散りばめられていることで、見る人ごとに様々な解釈が生まれ、新しい魅力を感じることができます。
見るたびに自由な発見を楽しめる作品です。
アーティストとしての活動を開始した当初から、いつか日本のみなさまにご覧いただく機会があればと強く思っていました。日本の美意識にある色彩感覚や細部にこだわる繊細さは常に私の想像力を掻き立ててくれます。
私がとても尊敬する国から、私の作品を展示するという話をいただけるなんて・・・言葉では言い表せません。
私の夢は今回のコレクションで終わらず、日本のアート界に受け入れていただき、その中で様々な体験から互いに良い影響を与えるような関係になることです。
わたしにとって、このイベントは単なる展示会ではなく、これからの創造における無限の可能性を秘めた出発点なのです。
テネシー・ラブレス
今回、日本の版画工房とのコラボレーションが実現し「SKETCHWAVE」などの多くの素晴らしい作品ができました。池袋会場をはじめとする各会場の開催は、間近で作品を堪能できるまたとない機会です。ぜひ会場に直接足をはこんでいただいて、作品ひとつひとつを細部までじっくりとお楽しみください。
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皆様のご来場をお待ちしております。